恋人が欲しい!恋愛がしたい!と思っている社会人は少なくはないと思う。
しかし2016年に厚生労働省が発表(調査は2015年)した、「第15回出生動向基本調査 ※有効回答者数8754名」によると、現在、恋人がいない独身男性は69.8%、独身女性は59.1%と半数以上が「付き合っている人がいない」状況なのである。
現実は、かなり厳しいものなのか?
第15回出生動向基本調査:交際している異性がいない割合
- 男性:69.8%
- 女性:59.1%
この数字は、1987年の第9回調査と比較すると、男女ともに約20%も伸びているのだ。
第9回出生動向基本調査:交際している異性がいない割合
- 男性:48.6%
- 女性:39.5%
なぜ恋人がいない人たちは増加し続けるのか?どうしたら好きな異性をつくり恋愛する事が出来るのだろうか?
今回はそんな働く男女の恋愛事情と、どうしたら恋人が出来るのかについて考えて行きたい。
目次
恋人がいない人はなぜ多いのか?
情報化社会
では、なぜこんなにも恋愛離れが進んでいるのか?
先述した、男性68.1%のうち恋愛を望んでいないと回答している人の割合は30.2%、女性59.1%のうち恋愛を望んでいないと回答している人の割合が25.9%である。
それぞれの分母の数はアンケート回答者全体であるので、男女とも約10人に3人の割合で、今現在は恋人が必要ないと答えている。
全体を大まかにまとめると以下の表のようになる。
ちなみに同調査内での結婚に関する調査では、以下の様な結果が出ている。
いずれ結婚しようとしている未婚者の割合
- 男性:85.7%
- 女性:89.3%
うち、6割弱の人たちが「ある程度の年齢までには結婚するつもり」と回答している。
今現在は独身生活を楽しんでいても、いつかは結婚したいと考える人が男女ともに多くいる事がわかる。
そして、独身の利点として最も回答が多かったのが、男性69.7%女性75.5%で「行動や生き方が自由」である。
ここに、恋愛離れの原因があるのではないかと推測される。
米調査会社IDCによると、1年間に生み出されるデジタルデータ量は、2000年の62億ギガバイトから、13年は4.4兆ギガバイトと約700倍に膨れ上がった。
しかも、これは今後も増え続けて、2020年には44兆ギガバイトまで膨らむと推定されている。 参考:ダイヤモンドオンライン
情報量が膨らむ事で、プライベートにおける恋愛以外の楽しみ方が容易に、多数の選択肢からチョイス出来るようになり、恋愛よりも優先順位が高い関心事が増えたのと同時に、SNSなどの普及により文章や絵文字などを使った意思疎通へと、コミュニケーションの方法が大きく変化してきた。
第9回の調査から、今回の第15回の調査まで様々な環境変化があったが、恋愛離れに大きく影響を与えているのは、このインターネットに溢れる情報量の劇的な増大なのではないだろうか?
当事者たちが語る、恋人が出来ない理由
多くのサイトで、恋人を作らない(作れない?)理由を推測しているが、主な理由は以下である。
- 仕事が忙しい
- 趣味が自由に出来なくなる
- 色々な異性と交遊を持ちたい(束縛されたくない)
- 友達との時間を大切にしたい
などが挙げられる。
作らないのか、作れないのかは微妙なところだが、恋人を作る事でやりたいことが出来なくなるのでは?と考えている人は多そうだ。
それともうひとつ、恋人が出来ない理由として代表的なものがある。
「出会いがない」である。
チャンスがあれば恋愛をしたいと考えてはいるが、自分の理想とする人との出会いが巡ってこないのだ。
この理由は、意外と多いかもしれない。
ちなみに男性限定かもしれないが、こんな意見もある。
「経済的理由」である。
女性と付き合うと何かとお金がかかる、現在は昔のようにデート代は男性が負担する的な慣習は薄れているが、デートをすればたとえ割り勘だとしてもある程度の経済的負担はかかる。
この背景には、正社員比率の低下というのが一因にあるのではないだろうか?
それを裏付けるように第8回の同調査では、男性アンケート回答者の正規の職員の割合が80%弱だったのに対して、第15回の調査では60.2%へと約20%も低下している。
昔は正社員で働くのが当たり前だったが、働き方の多様化によってアルバイトや契約社員、派遣社員などが増加、正社員とは違い有期雇用なので経済的には不安定なのだ。
このように、様々な理由により時代と共に恋愛離れが進んできたが、この状況は今後も進んで行くのだろうか?
恋人をつくるには(好きな人がいない場合)
出会いがない・・を解消する
厳しい事を言うようだが、「出会いがない」は言い訳でしかない。
あたり前だが、「出会いがない」と、自分の現状を嘆くだけでは状況が変わるはずもない。
出会いたいと思うなら、それなりの視野を持ち行動をすることが大事である。
視野とは、今まであたり前だと思っていた事実を、もしかしたら違うかもしれないという思考をベースとした視野の広さを持つ事だ。
例えば、会社内で日常的に一緒に仕事をしている同僚、先輩、上司、後輩などはどうだろうか?普段の仕事上の関係からは魅力的な部分など感じられず、恋愛関係に発展することなど想像もできないかもしれないが、視野を広げた会話をしてみる事で、新たな一面が見えるかもしれない。
休日の過ごし方、はまっている趣味、行きつけの美味しいお店、好きな音楽、会社以外にどんなコミュニティに所属しているのかなど、ランチや飲み会、仕事の合間の雑談などで聴いてみるなど如何だろうか。
何年も同じ職場で働き、異性として意識したことなど一度も無かった人と、ふとしたキッカケで付き合うことなど、よくある事ではないだろうか?
それから行動である。
家と会社を往復するだけの、単調な毎日になっていないだろうか?
会社内で視野を広げる意味で言うと、飲み会や社内交流会などを開催するのがハードルが低そうだ、少しハードルは上がるがバーベキューなども普段とは違う姿(私服など)が見れて、見慣れた異性も新鮮に見えるかもしれない。
出会いの機会は行動の変化から訪れる、既に知っている人の新たな一面に出会うのも「出会い」と言ってもいいだろう。
そして、会社という小さなコミュニティだけでは出会いの数も限られるので、色々なセミナーや交流会、ボランティアなどに参加してみるなど、自ら機会創出することも必要だ。
セミナーや交流会なども出会いだけの目的ではなく、自分が興味があったり勉強したい内容を選べば、仮に出会いが無かったとしても新たな知見をインプットする事ができ、決して無駄な時間にはならないし、もし出会いがあったとしたら共通の話題も出来やすい。
そこで出会った人がタイプではなく、恋愛関係に発展しなかったとしても、それぞれの友人を連れ立って合コンなどの交流機会をつくる事も出来るだろう。
メンタルを強く持つ(傷つく事を恐れない)
傷つきたくない・・
もしかしたら、行動出来ない背景にこのような理由を抱えている人は案外多いかもしれない。
誤解を恐れずに言うが、恋愛とは一期一会であり、甘く幸せな瞬間をもたらしてくれる至福の時だ、それだけ舞い上がる反面終わった時も辛い。当然、若ければ若いほど始まりがあれば終わりが来る可能性も高まるし、年齢を重ねていけばその時の落胆も大きくなる。
しかし、傷つかないで終わる人生などないし、傷つく事で人としても一皮むける。
殆どの人たちが、時間と共にその傷を癒して前を向いて進む、そして、その先に新たな幸せを掴んだ時に思うのだ。
あの失恋があったから今の自分がある。
そうやって美しい思い出に変わる。
きっと、あなたのご両親もそうやって出会いを重ねた結果、今のあなたがいるのではないだろうか?
世界76億人から出会った人は、その出会い自体が奇跡なのだ。
だからこそ別れを恐れないで欲しい。
恋人をつくるには(好きな人がいる場合)
ここでもやはり行動出来るかが重要となる。
待っていても相手から近づいてくる事はないと思った方が良い。
だからこそ、自分からアクションを起こすのである。
もし、社内に意中の人がいるのであれば会話の機会を増やす、ランチや退社後の食事に誘うのが王道であるが、それはちょっと・・と言うのであれば、複数で行く機会を設けるのもありだ。
それもちょっと・・という場合は仕事中の雑談を増やす事から始めれば良い、例えば廊下などですれ違いざまに会話するなどは、比較的やり易いのではないだろうか?意中の人がトイレやコンビニなどで席を立ったタイミングを見計らい、自分も離席して偶然を装うなどは、以外とみんなやっているのではないだろうか。
あるいは、どちらかが外勤(営業)などの場合は電話で会話する機会もあるだろう、そんなタイミングでさりげなく雑談をしてみる。
自分が営業で相手が内勤で、相手が外線電話に応答することがあるのであれば、上司への連絡も携帯ではなく、わざわざ会社へ連絡して取り次いでもらう(意中の人が出ればさりげなく雑談)のもありだろう。
逆の立場であれば、何かしら用事を作って携帯に電話してみるのも良いのではないだろうか。
※あまり雑談が過ぎると、仕事に影響が出るので注意
そして、雑談にも目的を持った方が良い。
目的とは、相手の情報収集である。
正確に言うと、次のステップへと繋がる情報収集である。
例えば・・
- いつもランチは何を食べているのか?という会話から好きな食べ物をリサーチ
- ⇒後日の雑談で、相手の好きな食べ物が美味しいという店を紹介
- ⇒一緒に行く約束へと繋げる
例えば・・
- 健康の話題から、好きなスポーツをリサーチ
- ⇒そのスポーツの観戦チケットを購入
- ⇒たまたま取れたと言い誘う ※二人でなくても良い、最初は4人位が適当
少々ベタな例えだっただろうか・・
セオリーなステップとしては、会社帰りに行ける食事から攻め、人間関係が出来てきたら休日の約束である。
そして、情報収集にはもう一つ目的がある。
お互いの共通点を探す事である。
人は共感できるものや、共通点を相手に見出した時に距離がグッと近くなる。
それが、食べ物やスポーツ、音楽などであれば尚良い。
最後に・・
今回は厚生労働省の出生動向基本調査をベースに、働く人の恋愛事情と恋人をつくるための出会い方、好きな人がいる人の為のアプローチ方法について言及してきた。
恋愛というのは、相手やシチュエーションによって対応方法が変わるので、今回紹介した方法が全てに通じるとは言えないが、どんな状況でも言えるのは、自分が行動しないと望む結果は手に入らないという事だ。
それは男とか女とかは関係ない。
そもそも、このサイトは「イキイキと自分らしく働くための情報サイト」という触れ込みで運営しているが、そのサイトで何故恋愛?と思われるかもしれないが、良い恋愛をしていると仕事のパフォーマンスも上がるのだ。
恋愛というのは、脆く儚いものかもしれない。しかし、そこから多くのことを学ぶ事が出来る。
相手を思いやる気持ちであったり、相手に共感し受容する力、そして何よりも感情を共有できる相手がいる喜びである。
家族や友人では感じられないものを与えてくれるのだ。
だからこそ、沢山の恋愛を経験して欲しいと思う。
働き方コーチングとは・・
全ての働く人たちが「自分らしく」、「イキイキと」、「楽しく」働くための変革支援メソッドです。
働き方コーチングでは、良きパートナーに出会うための行動支援も行っております。
コメントを残す