自分に自信がない・・一歩踏み出すためにはどうしたら良いの?

自分に自信がなくて、チャレンジする事が出来ない・・

解決すべき問題があるが、なかなか行動出来ない・・

そのような悩みを持っている人は少なくはないだろう。

もしくは、何かを言い訳にしてチャレンジしない自分を正当化してないだろうか?

人は誰でも、未踏の領域に踏み出すかどうかの岐路に立たされる機会がある、人生においても仕事においても大きな決断を迫られるときは、何回かはあるはずだ。

大きな決断はもとより、日常は小さな決断の連続の積み重ねで出来ていると言ってもいいだろう。

チャンスがあるのに、それをつかみ取るための一歩が踏み出せないのはもったいない。

今回は、一歩踏み出すための自信や勇気を持つためにはどうしたら良いのかを考えて行きたい。

 

人は変化を恐れる生き物

変わる事への抵抗

今の自分に満足していなくても、今の自分に多少の不満があったとしても、あるいは変化を望んでいたとしても、人は変化する事に臆病であり、変わらない居心地の良さを知らず知らずのうちに求めているのである。

ランチにお店選びをする時に、たまには新しいお店を開拓したいと思いつつ、ついつい行きつけの店に行ってしまったり、ダイエットのためにジムに行かなきゃいけないと思いつつ、先延ばしにしたり。

例を挙げたらキリがない程に、普段のルーティーンを変更する事への抵抗感を日常的に感じているのである。

シェイクスピアの名言で「人生は選択の連続である」という言葉がある。

人は普段の生活においても選択をし続けている。

朝起きて、歯を磨くのか顔を洗うのか?

朝食は何を食べるのか?それが例え用意されたものだとしても、受け入れるのか受け入れないのか?

どの服を着て、どの靴を履いて出かけるのか?

どの道を歩き駅まで向かい、どの車両に乗るのか?

些細な事であるが、その全てに私たちは意思決定をしているのである。

そして、その意思決定のベースになるのが心地よさ、つまりいつもと変わらずにいる事なのである。

行動の変化が未来を変える

あたり前だが、行動を変化させなければ未来に待ち受ける結果は何も変わらない。

いつも通りの変わらない行動習慣を継続しているうちは、1年後も10年後もあなたの人生に大きな変化はなく、今の生活の延長線上にあるごく微量の変化があるだけである。

その未来は容易に想像できるだろう。

もしあなたが、今のあなたを不十分であると感じ、何かを変えなければならないと思っているなら、勇気をもって行動を変化させなければ何も変わらない。

ただ、変化の先にある未来は想像しがたい、未踏の領域に踏み込む事で、もしかしたら今よりもダメな自分になってしまうかもしれない、失敗したら取り返しが付かないのではないか?心の奥底で、そんなネガティブな思考が行動変化を止めているのである。

 

問題解決に臨む姿勢

退行欲求

人は問題に直面した時に、その問題への向き合い方が大きく2つのタイプに分かれる。

問題とは様々だ。

体重が増えすぎているので健康が心配、日本語しか話せないとやりたい仕事が出来ない、今の仕事にやりがいを感じない、社内の人間関係に悩んでいる、上司に意見を言いたいが言い出せない、恋人が欲しい・・

いずれにせよ、これらの問題を解決出来るのはあなただけである、他の誰もあなたの問題を解決はしてくれないだろう。

この問題に向き合う姿勢として多く見られるのが、退行欲求に基づいた行動選択である。

退行欲求の人の特徴
・物事に対する評論や批判をするだけで解決へは導かない
・目先の「徳」を求める
・現状維持が心地よい

少し考えて欲しい、周囲の人たちが何か新しい事を始めようとした時に、あなたが「出来る訳ない」という批判から入っているようであれば、おそらく退行欲求に支配されているのだろう。

退行欲求に支配されていると、自分の周辺が変化する事にも抵抗を示し、その行動に対して批判的になる。

もちろん自分が変化するチャンスに巡り合った時や、その必要性に迫られた時も「やった事がないから自分には無理だ」とか「前にチャレンジして失敗してるから・・」などと言い訳をして、自分が挑戦しないことを正当化する。

問題を解決するには自らが動き、積極的に働きかけなければならないので労力がかかる上に、いつ効果が出るかもわからない。

一方で、行動せずに批判や評論を展開するのにはエネルギーは必要はない。

だから楽なのである。

成長欲求

退行欲求の対極にあるのが成長欲求である。

成長欲求の人の特徴
・物事を解決するために考え、動く
・目先の「徳」ではなく将来の「徳」を得ようとする
・新たな事へのチャレンジに前向き

成長欲求を持つ人は、問題を解決するのに能動的に動き、必要とする変化に対してエネルギーを注ぐことをいとわない。

このタイプの人の特徴は、自分の周囲で起こる事は自分事として捉えて、解決に向けて行動した結果がどうであれ、そこから学びを得るところにある。

問題に悩み続けているよりも、行動する事で自分自身が成長する事を無意識的に理解しているである。

つまり、失敗に対しての意味付けの違いが両者を分けているのだ。

社会学者である加藤諦三氏は、退行欲求成長欲求について以下のように言っている

なぜ悩み続けるのか?
それは問題の解決に努力するよりも、問題を嘆いているほうがはるかに心理的に楽だからである。
問題の解決に向かうためには、その人に自発性、能動性が必要である。
しかし問題を嘆いているのには、自発性、能動性は必要ない。何よりも嘆いていることで退行欲求が満たされる。
問題を解決しようという態度は、成長動機からの態度である。
人が成長動機で行動するか、退行動機で行動するかという時に、退行動機で行動するほうがはるかに心理的には楽である。
だから人は嘆いているのである。解決する方法がないのではない。しかしそれよりも退行欲求にしたがって嘆いているほうが居心地良い。
悩んでいる人はだいたい退行欲求にしたがっているから、対処能力がない。
いまの問題に対処すれば対処できる、解決できる。それなのに嘆いているだけで対処しない。

もし、あなたが変化する事を心から望み、自信をもって最初の一歩を踏み出したいのなら、嘆く事を止める必要があるかもしれない。

 

一歩踏み出すためには?

人は誰でも制限的な思い込みのフィルターを持っている

では、退行欲求の支配から逃れ、自発的能動的に行動するためにはどうしたら良いのだろうか?

そのために必要なのは、自分自身が持つ制限的な思い込みのフィルターを外すことである。

例えば、あなたは月収200万を稼ぐことは出来るだろうか?

もし、答えがNOならあなたには制限的な思い込みのフィルターがあるのだろう。

そんな無茶苦茶なっ!と思われるかもしれないが、その思考そのものが制限的な思い込みなのだ。

では、どうして月収200万を稼ぐことが出来ないと言えるのだろうか?

もしかしたら、「今の会社にいる以上は無理!」とか、「そんな大金稼いだことがないから」とか、「稼ぎ方が分からない」などと思ってはいないだろうか?

月収200万稼いでいる人は世の中に数えきれない程いる。

では、その人たちの全てが最初から200万の稼ぎ方を知っていたのだろうか?もしくは、その人たちに特別な才能があったから200万稼げるようになったのだろうか?あるいは、その人たちはたまたま運が良かっただけなのだろうか?

答は、自分は「月収200万稼げない」という制限的な思い込みがなかったからである。

だからこそ、行動もせずに嘆いているだけではなく能動的に目標を目指したからこそ、そこに到達する事が出来たのだろう。

あなたはどのような制限的な思い込みを持っているだろうか?

その制限的な思い込みを探し出して、ひとつずつ取り除く事で自信が深まり、一歩踏み出す事への抵抗感は薄れていくだろう。

自分の制限的な思い込みを探し出し取り除く

自分では、自分がどのような制限的な思い込みを持っているか気付きにくい。

なので、変化することへの否定的な思考になった時に、それをメモする習慣を付けよう。

そして、時間がある時にその制限的な思い込みと向き合うのだ。

向き合うというのは、質の高い自問自答のことである。

制限的な思い込みを外す4つの質問

  • どうして、それが無理だとわかるのか?
  • それは本当なのか?
  • もしあなたに制限がなければ、それを実現する事は出来るか?
  • チャレンジを回避する事で得られるものは何なのか?

人は誰でも思い込みを持っているものだ、それは過去の体験とセットになって保存されている情動が大きく影響している。

情動が、あなたにとっての快・不快を決定して、過去の体験を一般化したり歪曲したりする。

それが制限的思い込みへと変化して行くのだ。

制限的な思い込みと真剣に向き合う事で、きっと新しい気付きがあるだろう。

 

最後に・・

制限的な思い込みを外す事で、成長欲求に従い自発的能動的に行動出来るようになるという事は理解出来たと思う。

そして、それは失敗への意味付けを変化させる事へと繋がるはずだ。

制限的な思い込みを外す事で一歩踏み出せるようになる、そうすることで失敗も増えるかもしれない。

しかし前を向いて前進した結果の失敗は、あなたにとっての学びの機会となるはずだ。

言うが易しであるのは間違いないが、やらないで嘆いているよりはずっと人生において前向きであり、可能性も大きく広がるだろう。

まずは、自分の大いなる可能性を信じてい欲しい、人は誰でも無限の可能性を秘めており、その力を使いきれてないのが殆どだ。

スポーツでも大きな点差を終盤にひっくり返して、大逆転勝利ということがよく起こるが、試合後の選手のインタビューを聞いていると、「諦めない気持ちが勝利を呼び込んだと思います。」などと良く聞くだろう。

選手の中に「この点差での逆転は無理」という制限的な思い込みがあったなら、感動を巻き起こす大逆転劇は生まれない。

1ミリしかない可能性を信じて追求した結果でしかないのだ。

それは、ビジネスや人生にも置き換えられる。

あなたは人生において、仕事において何かを諦めてはないだろうか?

どう行動するかを選択するのは、全て自分の責任なのだ。


働き方コーチングとは・・
全ての働く人たちが「自分らしく」、「イキイキと」、「楽しく」働くための変革支援メソッドです。

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