もうYESマンは卒業!言いたい事を言い自分らしく在るためには?

あなたは、会社の中で思ったことや感じた事を、誰の目も気にせず、誰にも遠慮する事なく口に出せてますか?

組織の中に入ると、どうしても「場の雰囲気」や、「周囲の空気感」を読み、発言することを控える人がいる、いると言うよりもその様な人が多数派である。

なぜ、そのようになってしまうのか? 仲の良い友人と遊んでいる時や、同僚と会社帰りに一杯やっている時、あるいは家に帰ってからの家族との会話・・ そんな場面では自分が言いたい事を遠慮なく、目の前の相手に向けて発信しているのに・・

そこにはどの様な違いがあるのか? 会社で同じように振舞うにはどうしたらいいのか? 今回はそんなテーマについて進めて行きたいと思う。

 

「言いたい事が言えない」その裏側に潜む心理とは?

誰もが経験してる?

あなたも、こんなような事を経験したことがあるだろう・・

ある会議にて

上司「今回は、会社の方針で広告予算を通常の3分の2で行く事にした! 厳しい条件だが、全員でこの難局を乗り切ってなんとか目標達成させよう!」

あなたを含めた部下たちは、なにも異論を唱えずに「はい!」と言うしかなかった。


その日の退社後、同僚と駅まで向かう道中

同僚「あんなに広告費削減して、本当に目標達成すると思ってるのかね?」

あなた「いやいや無理でしょ~、奇跡でも起きない限り達成は不可能だよ」

同僚「だよな~!」

いかがだろうか?

上司の無謀とも思える方針に対して、その場では疑問も反論も提言しなかったのに、その後の上司がいないシチュエーションでその方針を批判する。

日本独特の空気を読む文化

自分が所属するチームの、小規模なミーティングでは発言できるが、全国から責任者が集まるような全体会議の場では発言できない。

友人と二人の時に、「何食べようか?」という会話になった時は、自分が食べたい物を主張できるのに、集団になると途端に主張が出来なくなる。

この状態は、社会心理学では同調現象と呼ばれており、多数派の意見やその集団におけるリーダー的立場、場合によっては声の大きな人の意見によって引き起こされる、つまり、集団の中の議論において、自分が当初はマイノリティの意見を持っていたとしても、多数派の意見が大きくなるにつれ、それで良しとすることだ、特に日本人はこの傾向が強く、最近では「空気を読む」などと言われている。

その背景にあるものは?

集団の中において、マイノリティの立場になった人間の心理はこうである。

  1. 反対意見を発信して批判に晒されたくない
  2. 自分が意見を言う事で良し悪しの評価が下されるのでは
  3. 今さら波風立てて議論を長引かせるのも申し訳ない
  4. どうせ発言したところで、「自分の意見は通らない」

このように、本当は多数派意見よりも最適解を持っていたとしても、恐れや遠慮、諦めといった感情が、多数派の意見に流された方が良いという誤解を生むのだ。

個人間でも起こり得る

一方で、個人間のやりとりでもこのような現象は起こる、その最たる例は「上司、部下」や「先輩、後輩」である。

当然のようにポジション的権限や、キャリア、経験則などが影響しているが、ここでもやはり前述したような心理に陥る、特に、相手が自分の人事権を持っていたり、評価査定に繋がる場合は、反論や意見をすることによるリスクを考えてしまう。

そして、反論や意見することを諦めたときから、人の思考の癖はYESマンへと傾倒していくのだ、そうなると意見する事をしないばかりか、問題発見能力まで落ちてくる、周囲で起こっている問題や、将来抱えるリスクに気付きにくくなるのだ。

 

言いたい事を言う為に!

では、どうしたら言いたい事が言えるのか?

セルフコーチングで内観を

まず、内観することをお勧めしたい。

内観とは自分への問いかけである、ある種のセルフコーチングだ。

何を問いかけるのか? 「私がこの会社で働く目的は何か?」である。

仮に会社で働く目的が報酬を得るためだとしたら、「本当にそれが目的なのか?」と問い続ける、さらにこんな問いを立てるのもいいだろう、「会社が私を雇い、期待している事は何か?」、「社長は私に何を求めているのだろう?」

如何だろうか? 何か自分自身での気付きはあっただろうか?

上司の期待と会社の期待は違うかもしれない

上司はあなたに何を求め、何を期待しているだろうか? これは、あなたの上司のレベル感によって大きく変わるが、極端な例で言うと、「とにかく俺の指示通りに動け、そして業績に貢献しろ!」なのか、「顧客の不を解消し、会社の業績向上に貢献しろ!」なのかで、あなたの上司へのアプローチの仕方は全く違うものになる。

他方、会社はあなたに何を求めているだろうか? 先ほどの内観で答えは見つかっていますか?

一般論だが、会社があなたに期待する事は、業績に貢献する事であるのと同時に、会社がクライアント、カスタマーに対して、提供するモノ、サービスの価値を高める事である、つまり、現在のサービスレベルよりも改善の余地が見えているのであれば、正式な改善案として然るべき方法で提案しなさいという事だ。

あなたが思っている事、感じている事が会社をより良くするためのアイデア(愚痴とも言う)なのであれば、キチンと伝えてね、という事だろう。

それが、会社があなたに給料を払ってでも期待する事だろう。

上司のために働いているのではないし、給料を払うのも上司ではない。

私のサラリーマン時代

余談だが、私のサラリーマン時代はどうだったか少し触れておきたい。

私のサラリーマン時代の晩年は、山陽、山陰、四国地域の営業部門の責任者をしていた、その会社では当時、毎月1回各部門の責任者が集まる会議が東京で行われていた、参加者は、ざっくり言うと営業系の責任者10名程度と管理部門系の責任者が5名程度、それに事業部門のTOPと一部オブザーバーで、計20名くらいである。

会議は大半が意思決定のために議論が交わされ、営業会議によくありがちな、業績発表による詰め倒すような内容ではなかった、その場で私は多数派への反論も含め、とにかく自分の考えを発信した、残念ながら、私はそれ程出来が良かったわけでもないので、多くの提案が却下されたのだが、10分の1くらいの確率で意思決定に影響するような提案もあったのだ、10分の9は却下だが、1つは必ず通っていたのだ。

もし、私が多数派に流され、周囲の空気を読み、批判を恐れて何も言わなければ、会社は少なくとも今のサービスレベルには到達していなかった、そう自負できる。

10分の9という多くの失敗は重ねたが、そんな中にも僅かかもしれないが、クライアントやカスタマー、そして会社のために貢献できたことがある、それでよかったのだと感じている、それが自分がやるべき本質だったと思う。

10分の9の失敗は、10分の1に辿り着くためのプロセスだったのだ。

最後に・・

フォロワーシップ理論

いま、フォロワーシップが注目されてきている。

アメリカのカーネギーメロン大学教授である、ロバート・ケリー氏が提唱したフォロワーシップ理論の中では、上司への批判と貢献という2軸で、今、求められる部下像を説明している、批判と言っても「適切な批判」である、つまり間違っている事に対してはNOとハッキリ言い、上司が方向性を見誤った時にブレーキとなり、また新たなプロセスを提示する事によって「組織貢献」するという姿勢だ。

あとは勇気だけ

是非、あなたも勇気をもって発言してほしい、それで例え失敗したとしても、きっとその先には大きな成功が待っているはずだ、そして可笑しなことに発言しまくると、他者からの批判や反論も、フィードバックとして受け止められるようになってくる。

すでにYESマンの時代は終わりを告げた、一人一人が健全な「出る杭」となりマーケットという戦場で大いに暴れて欲しい。

 


働き方コーチングとは・・
全ての働く人たちが「自分らしく」、「イキイキと」、「楽しく」働くための変革支援メソッドです。

 

 

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